オイル百科

ココナッツオイル

中鎖脂肪酸の含有は随一!トロピカルで健康的

ココナッツオイルは、東南アジアやオセアニアに自生するココヤシの果肉から作られたオイルです。粉砕した胚乳を圧搾して一番搾りの液体を濾過したものを「バージンココナッツオイル」、胚乳を乾燥させたコプラを圧搾・抽出して取った原油を精製して作られるものを「精製ココナッツオイル」と呼びます。
バージンココナッツオイルは、コールドプレスされたもので、ココナッツの風味が残る良質なオイルです。中でも、厳しい品質管理を通ったものは“エキストラバージン”と呼ばれています。精製ココナッツオイルは独特の香りがないので、使えるお料理の幅が広がります。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を60%程度含みます。中鎖脂肪酸を多く含む植物油は、ココナッツオイルやパーム核油などのヤシ科の植物油だけです。

ココナッツオイルがカラダに良い理由

ココナッツオイルは、自然界の中で最も多くの中鎖脂肪酸を含んでいると言われ、酸化に強く、エネルギーになりやすいオイルです。
脳の神経細胞が栄養源としているブドウ糖を取り入れることができなくなると、アルツハイマーなど記憶種害を起こすことが知られています。
ブドウ糖以外に栄養源として脳の活動をサポートしてくれるのが、中鎖脂肪酸が肝臓で分解されてできるケトン体です。ココナッツオイルには、その中鎖脂肪酸が豊富に含まれているのです。
ココナッツオイツを大さじ1~2杯摂るだけで、血液中のケトン濃度は治療レベルに達すると言われています。

ココナッツオイルを使った調理のポイント

ココナッツオイルは、フィリピンなど東南アジアの国々で日常的な食用油として使用されています。
紅茶、緑茶、ホットミルクなどの温かい飲み物に大さじ1杯のヴァージンココナッツオイルを入れると、ほのかに香って、とても美味しいフレーバーティーなどを楽しめます(冷たい飲み物ではオイルが固形化してしまいますので注意!)。
ハチミツと一緒にトーストや焼いたリンゴにかけたりするのもおすすめ。
また、ヴァージンココナッツオイルで揚げものをすると、ほのかな甘い香りが漂い、いつまでもサクサク、普通のオイルに比べて消化・吸収率が4倍、代謝率が10倍と言われています。ダイエット中の方やスポーツ選手・病中病後の方の栄養補給にも利用されています。
ドレッシングに使うには、ビネガー、塩、コショウとさっと混ぜるだけです。
ココナッツオイルは、コレステロールもトランス脂肪酸も含まれていない、健康オイルです。
上手に使って、健やかな食生活に役立てましょう。

ココナッツオイルの美容効果

ココナッツオイルには保湿効果があり、肌を柔らかくしてくれます。消炎作用、抗菌作用も強く、ラウリン酸やビタミンEによってかゆみを抑えます。また、粒子がとても細かく浸透性が高いため、サラサラしてベタつきがありません。お風呂上がりの保湿ローションに最適です。
ココナッツオイルの成分の約半分は、赤ちゃんを菌から守り、健康に保ってくれる母乳成分「ラウリン酸」です。 お肌を様々な菌や紫外線から守り、お肌を弱酸性に保ってくれる効果があります。
髪につければ、ヘアカラーやパーマなどによるダメージヘアの修復・補修効果があります。頭皮につけてマッサージをすれば、リラックス効果があり、頭皮環境も改善してくれます。ヘアパックにも使えます。

ココナッツオイルの成分

ラウリン酸 48%
ミリスチン酸 16%
36%

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中鎖脂肪酸の含有は随一!
トロピカルで健康的