中華料理でおなじみ!香ばしくコクのあるオイル
日本でも馴染み深い落花生から抽出されるオイルです。健康食として注目されている落花生の原産は南アメリカと西インドで、古くから食用に栽培されていました。今では世界中の熱帯や亜熱帯地域で栽培されています。落花生は土の中で育つため、土に含まれるミネラルが浸透し、でんぷんを油に変えています。そのため、成分の半分が油です。しかし、ピーナッツオイルを抽出するようになったのは比較的最近のことで、1814年以降と言われています。アーモンドオイルやオリーブオイルより安価で、成分の特徴も比較的似ているので、代替品として使用されることもあります。
ピーナッツオイルがカラダに良い理由
ピーナッツオイルに多く含まれるオレイン酸は、悪玉コレステロールを減らしたり、胃酸の分泌を抑える働きがあります。このため胃もたれや胸焼けが起こりにくいオイルです。
また、リノール酸やパルミチン酸は、血管を作ったり強くする作用がありますので、心臓病や脳出血の予防に効果的と言われます。
抗酸化力のあるポリフェノールや、抗アレルギー効果のあるケルセチン、ツテリオンなど、ファイトケミカルも豊富に含んでいます。
ピーナッツオイルを使った調理のポイント
上で紹介したように、ピーナッツオイルに含まれるオレイン酸は、胃もたれを防ぐ効果があるため、中華料理でよく使われています。ほんのりとピーナッツの香りがして、コクが出ます。
ピーナッツオイルの特長は、高温に強いことです。植物オイルは高温に弱いものが多く、熱しすぎると有害物質が発生してしまうことがありますが、ピーナッツオイルの沸点は220℃。これは他のどのオイルよりも高い温度です。揚げ物油の平均温度は170℃ですから、揚げ物にも心配なく使えるオイルです。からっとした衣を揚げたり、炒め物などでも、食材を強い温度で一気に調理できます。
ただし、ピーナッツは特定原材料7品目に指定されているアレルゲンのひとつです。かゆみや刺激などのアレルギー反応を引き起こすことがあるので、アレルギー体質の方は要注意です。自分がアレルギーを引き起こすかどうかをまず少量のピーナッツオイルによって確認することをお勧めします。
ピーナッツオイルは酸化にも強く、常温保存できます。
ピーナッツオイルの美容効果
オリーブオイルとブレンドして、入浴後や朝晩に、背中、顔、身体、脚をマッサージしたり、ピーナツオイルを入れたお風呂に入ると、肌の潤いを保つ効果があります。
オレイン酸 | 41.6% |
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リノール酸 | 36.7% |
バルミチン酸 | 11.7% |
他 | 10.0% |
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