ふわっとした香ばしさが食材の味わいを増す
ウォールナッツ(くるみ)オイルは、くるみを割って中の種仁を圧搾した油です。
くるみは樹木油の中でトップクラスの含油量で、「油の貯蔵庫」と呼ばれるそうです。
くるみの原産地は北ヨーロッパで、氷河期以前から生息していると言われます。ヒマラヤ、中国、東ヨーロッパを中心に、今では様々な温暖な地域で栽培されています。フランスやスイスで好んで使われています。
良質なくるみだけを選定し、現在の精製技術を駆使したウォールナッツ(くるみ)オイルは自然の恵みそのものです。
ウォールナッツ(くるみ)オイルがカラダに良い理由
ナッツ類はビタミン、ミネラル、食物繊維、オレイン酸が豊富ですが、特にウォールナッツ(くるみ)オイルは、くるみだけに含まれるくるみポリフェノールのペダンクラギン、テリマクランジンが含まれており、肝機能を促進し、動脈硬化や糖尿病の予防、美白の効果も期待できます。
ウォールナッツ(くるみ)オイル成分を分析すると、主にリノール酸のグリセリド、α-リノレン酸、オレイン酸のグリセリドといった必須脂肪酸からなります。
ウォールナッツオイルはコレステロールが入っておらず、豊富なリノール酸やα-リノレン酸が血管内の老廃物を排出し、大脳に新鮮な血液を送り込んでくれることから、アルツハイマーの予防にも効果的です。動脈硬化が予防されるため、高血圧、心臓疾患、心臓や腎臓の衰え、脳卒中の予防にもなります。
DHAが含まれており、インスリンを正常に働かせます。不飽和脂肪酸が豊富であればあるほど、この働きは細胞内で活発になるとされています。
さらに、骨にカルシウムを補給する作用があり、天然の抗酸化物質であるオメガ3脂肪酸が、カルシウム、リン、亜鉛などの吸収を助けます。それにより骨の成長を促し、骨密度の維持に効果的です。
ウォールナッツ(くるみ)オイルを使った調理のポイント
くるみには独特の苦味と渋み、そして油っこさがありますが、ウォールナッツ(くるみ)オイルの香りや口当たりはずっとあっさりしており、食べ物の味を引き立たせます。
ドレッシングに使ったり、デザートオイルとしてスープなどにかけたりすることができ、冷たいソースにも温かいソースにもよくなじみます。サラダ油にはない独特の風味があり、和え物などで生食もできます。
注ぐとくるみの芳ばしい香りがふわっと漂います。
高温に弱く、160℃以上になると必須脂肪酸の約90%が失われてしまいます。そのため、じっくりと炒める料理や揚げ物には向きませんが、少し温めれば、ほんのりと苦いくるみの風味が、食材の味や香りを邪魔することなく、むしろ味わいや香ばしさを増してくれます。
炒めものなどに使う場合は、大豆油、コーン油、ピーナツ油のような高温でも酸化しにくい油と組み合わせて、1:4の割合で使うのがおすすめです。
肉料理などで、調味料と一緒に食材を漬け込んでおけば、よりいっそう香りが引き立ちます。
酸化しやすく賞味期限も短めです。酸化すると味が悪くなるだけでなく、有害成分が含まれるため、賞味期限内に使い切りましょう。
ウォールナッツ(くるみ)オイルの美容効果
ウォールナッツ(くるみ)オイルは、スクワランのような優れた親和性と必須脂肪酸を兼ね備えており、お肌にとどまって、弾力と潤いを与えてくれます。
主成分であるリノール酸は、皮膚の乾燥を防ぎ、再生を促進しますので、湿疹、日焼けや火傷といった症状の回復を早めます。
古くから静脈系の機能不全による症状に使われてきましたので、マッサージに使うと、むくみもやわらげてくれます。
ウォールナッツ(くるみ)オイルは髪の健康にも効果的です。毎日食べれば乾燥がちな髪質にもツヤがでて黒くなりますし、直接つければ、頭皮の不調にもよく、かゆみやフケも緩和させます。
リノール酸 | 57.4% |
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オレイン酸 | 19.1% |
α-リノレン酸 | 13.1% |
他 | 10.4% |
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