【赤ちゃんに】離乳食にもオススメ！オリーブオイルはいつから使える？注意点は？

さまざまな食材を赤ちゃんに経験させ、慣れさせていく離乳食といえば、ほとんどの方が野菜やお肉、お魚などをイメージすると思いますが、じつはオイルも立派な食材の一つです。
「離乳食に使えるオイルの基礎知識」という記事でも書いたように、オイルは、離乳食で少しずつ慣れさせていくのが望ましいと言われています。
赤ちゃんの健康に優しい質の良いオイルを使いたいものですが、「離乳食に使っても大丈夫なオイルの選び方」という記事でも紹介しましたが、その筆頭に挙げらるのが「オリーブオイル」です。

なぜ赤ちゃんの離乳食にオリーブオイルがオススメできるのか、そして実際にどのように活用していくのがベストなのか。
詳しく紹介していきます！

オリーブオイルは、いつから与えていいの？

まずは離乳食として、オリーブオイルはいつから与えることができるのでしょうか。

オリーブオイルは、大体生後7～8カ月ごろから使用できます。
離乳食は、大体生後5～6カ月からスタートするケースが多いですよね。身体に優しい食材を1さじから、少しずつ慣れさせていくと、初めての味を体感しながら、上手に「ごっくん」と飲み込むことを覚えていきます。
1カ月程度が経過すると、赤ちゃんは口を上手に動かして、柔らかめの食材をもぐもぐしながら飲み込むようになっていきます。
この時期が生後7～8カ月頃。離乳食期の言葉では「もぐもぐ期」なんて呼ばれています。
オリーブオイルを使えるようになるのは、大体この時期からです。

ただし、オリーブオイルを使用する際には、ひとつだけ条件をクリアする必要があります。
「バター」など、ほかの乳脂肪に慣れさせてから挑戦するのです。
脂質は、赤ちゃんにとっても必要な栄養素の一つですが、胃腸の働きが未熟な時期には、負担をかけてしまう可能性があります。
乳脂肪で慣れさせて、異常がないかどうかを確認しながら使うのがいいでしょう。

また、1歳前後までは、オリーブオイルを使うのは、「たまに、ごく少量」ということを意識してください。
「栄養の摂取」という目的ではなく、あくまでも「離乳食のメニューの幅を広げるため」という意識でいると、バランスが良くなるでしょう。

オリーブオイルを離乳食に使うメリット

オリーブオイルは、離乳食への使用がオススメされるケースも多いオイルのひとつです。
具体的に、オリーブオイルを使用するとどのようなメリットが生まれるのでしょうか。

赤ちゃんにとって嬉しいポイントは、以下の3つです。

オリーブオイルに含まれるさまざまな栄養を摂取できる

オリーブオイルが「質の良いオイル」と言われるのは、理由があります。
その一つが、「油でありながら、体に良い栄養を豊富に含んでいる」という点です。
オリーブオイルには、以下のような栄養素が含まれていると言われています。

不飽和脂肪酸
ポリフェノール
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK

オリーブオイルをほんの少し使うだけでも、摂取できる栄養は幅広くなります。ぜひ意識したいところです。

またオリーブオイルを使うなら、特に栄養が豊富なエクストラバージンオリーブオイルを選択するのがオススメです。

オリーブオイルは便秘解消につながる

母乳やミルクのみで生活しているときには、快便だった赤ちゃんも、離乳食がスタートすると便秘気味になってしまうという例は、珍しいものではありません。
これは、固形物を食べるようになり、腸の働きにも変化が生まれているからです。
オリーブオイルを食べさせることで腸内環境を整え、便を出しやすくする効果を期待できます。
少量ずつ、離乳食に加えてみると良いでしょう。

また綿棒の先にオリーブオイルをつけ、肛門を刺激して排便を促す方法もあります。不快な便秘症状を改善することができます。

オリーブオイルは母乳に近い

オリーブオイルは、赤ちゃんの生育に欠かせない脂肪酸を豊富に含んだオイルです。
オレイン酸の含有率が母乳に近いとされていて、赤ちゃんの成長をサポートしてくれるのです。
オリーブオイルは、脳の発育にも良いと言われていますから、胃腸の負担にならない程度に取り入れていきたいですよね。

ごく稀に、アレルギー反応を示すことも……

オリーブオイルは赤ちゃんの成長をサポートしてくれる働きがありますから、無理のない範囲で離乳食に取り入れたいものですが、すべての人にとって安全な食材というわけではありません。ごく稀な例ですが、オリーブオイルに対してアレルギー反応を示してしまう方もいます。
オリーブオイルを初めて使用する際には、他の食材と同様に、慎重さを忘れないようにしましょう。アレルギーは、途中で発症する可能性もあります。「カラダに良い油だから」といって、乳児期・幼児期から大量に使ってしまうと、アレルギーリスクが高まることになります。
「質の良いオイル」として知られるオリーブオイルも、油の一種であることは間違いなく、少量でもカロリーが高い食材です。肥満の原因にならないように注意することも大切です。