30代後半から40代になると、カラダの変化を実感する機械が多くなりますね。
健康診断の数値で現実を突きつけられることもあるかもしれません。
これからの人生を考えれば、それを機会にさっそく健康づくりに取り組むことをオススメします。特に、毎日の食生活については、ちゃんと見直してみたほうがいいでしょう。
「【健康意識が高い方に】オイルに注目して50代からの健康を守る!」でもふれたように、健康にとても影響するオイル選び。
今回は、健康診断の数値改善につなげるためのオイルの選び方を解説します。
健康診断で引っかかりやすい項目別にオイルを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
亜麻仁油で「血糖値」を下げる
健康診断で引っかかりやすい項目の一つが「血糖値」。
血糖値とは、血液中にどの程度「グルコース(ブドウ糖)」が含まれているかを調べるための数値です。
グルコースは、私たち人間にとってエネルギー源となるもので、まさに欠かせない存在と言えます。
通常であれば、体の中のホルモンが適切に働いて、血糖値の数値を「正常」に収めてくれているのですが、カラダの仕組みに何らかのトラブルが生じると、血糖値が高いままになってしまいます。
血糖値が高いということは、血液が濃くなり、糖尿病や心筋梗塞、肝硬変などの重大な病気を引き起こすリスクがあるということです。
健康診断で血糖値の異常を指摘された場合には、食生活の見直す必要があるでしょう。特に「油の選び方」には、気を配ってみてください。
まずオススメしたいのは、亜麻仁油です。
亜麻仁油はアマ科の植物の種子から抽出されたオイルで、オメガ3脂肪酸の一種である、α-リノレン酸を多く含んでいることで知られています。
α-リノレン酸には、血液の流れをスムーズにする作用が期待できると言われ、血糖値を低下させる効果も期待できます。
α-リノレン酸を多く含むオイルとしては、ほかにエゴマ油などがありますので、好みに合わせて選択すると良いでしょう。
ただし、亜麻仁油やエゴマ油には注意すべき点もあります。
それは「加熱するのは良くない」ということです。
生の状態で摂取することを意識してみてください。
オリーブオイルで「悪玉コレステロール値」を下げる
健康診断で、「血糖値」とともに指摘されやすい項目が、「悪玉コレステロール値」。
血液中の悪玉コレステロールが多いと、高脂血症につながってしまう可能性があります。
将来の心疾患や総卒中など、恐ろしい病気を予防するためにも、適性値を目指したいところです。
悪玉コレステロール値を下げたいなら、オリーブオイルを選択するのがオススメです。
オリーブオイルは、オメガ9系に属するオイルで、オレイン酸を豊富に含んでいます。
オレイン酸には、善玉コレステロール値を下げず、悪玉コレステロール値だけを下げるという効果が期待できます。
オリーブオイルには他にも多くの優れた点があります。そのひとつが、「熱に強い」ということです。
体に良いと言われるオイルには加熱してはいけないものも多いのですが、オリーブオイルにはそうした気遣いは必要ありません。炒めものや揚げものにも適しており、毎日の食事の準備に手間なく使うことができます。
ただし、オリーブオイルは、「質」にこだわって選択するようにしましょう。
血糖値を下げたいなら、エキストラバージンオリーブオイルを選択するのがベストです。
加熱処理をせずに作られているもの、そしてなるべく新鮮なものを選択することが大切です。
製造から日が浅く、状態の良いオリーブオイルなら、「飲む」ことでも健康効果を期待できると言われています。
ココナッツオイルで「体重」増加が防ぐ
加齢とともに気になってしまうのが体重の増加。
運動する機会が減り、体内の細胞が衰えることで、基礎代謝量が少なくなると、体重が増加してしまいます。
運動の習慣をつけたり、筋力を増やして代謝を高めるなどの対策が有効ですが、忙しい毎日で強い意志を持続するのは、なかなか難しいですよね。
続ける自信がない、という方は、ココナッツオイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。
ココナッツオイルは飽和脂肪酸を多く含むオイルですが、中鎖脂肪酸が豊富に含まれているという特長があります。
中鎖脂肪酸には、短鎖脂肪酸や長鎖脂肪酸と比べて「エネルギーとして燃焼されやすい」という特徴があるのです。つまり、「摂取しても、脂肪として蓄積されにくい」わけです。
またココナッツオイルには、「痩せホルモン」とも言われるアディポネクチンの濃度を高めるほか、腸内環境を正常に保つ作用も期待できると言われています。
まさに体重コントロールをサポートしてくれるオイルと言えるのです。
オイルの選び方で改善できる健診の検査数値 まとめ
初めて健康診断の数値で引っかかってしまうと、結構ショックを受けてしまいますよね。
でも、その結果をネガティブに捉えすぎる必要はありません。
これから生活を改善していくためのきっかけ、ヒントとして活用すればいいのです。
油=カラダ悪いものと思い込んでいる人もいますが、人間にとって脂質は欠かせない栄養素のひとつです。
カラダに良いオイルを適切に摂取することで、健康診断の数値を改善していくことができます。
本記事で紹介した情報も踏まえて、自身の健診結果に合わせた「ベストなオイル選び」を心がけましょう。
※下記の記事も参考にしてください。
【心臓が気になる方に】トランス脂肪酸のリスクと切り替えテクニック
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